上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

桜満開、池ノ浦

2023.4.7(金)
最近の陽気に追い立てられて一気呵成に桜の花が咲いたかと思えば、容赦ない風と雨でその彩りが道路へと移り寂しさばかりが募る今日この頃ではありますが、なんと!龍ヶ岳は池ノ浦では4日(火)に「池ノ浦さくら会」という“かよいの場”が開花するという情報を龍ヶ岳エリアを飛び回る生活支援コーディネーター(SC)のU野さんからいただきました🌸
さらに、その代表者さんのお名前を伺えば、約1年前に取材させていただいた「藤間蘇女薫社中 踊りの会発表会」(※)をプロデュースした踊りの先生ってことですから、そりゃ~記念すべき活動初日に訪問しないワケにゃいかんっ!ってことで、すっ飛んで行ってまいりましたよ💨

まずは、埋もれている地域資源を掘り起こしそこに暮らす方々と手を取り合って住みやすい地域づくりを推進しているSCのU野さんからご挨拶と改めて代表者さんの紹介があり、そして、地域包括支援センターの龍ヶ岳サブセンターにご勤務されている介護支援専門員のS脇さんに続き、「北海道から来ました🗾」と私も自己紹介をさせていただいたのですが、その際、「あらぁ~😳」と久しぶりのリアクションを受けて何だかとても新鮮な気持ちになりました・・・初心忘るべからずですね(汗)
そして、「皆さんの前をカメラを持ってウロチョロしますけれど、おらんもんだと思って体操して下さいね~😉」とお願いをいたしましたら、「皆さんからは見えない存在」と強く信じテレビの横へと前進したら撮影開始っ📷

では、体操を始めま~~~す🧘🏻‍♀️

この日は、「池ノ浦さくら会」の活動を支えるサブリーダーさんのお一人が、春休みで遊びに来ていたお孫さんを連れて参加されていました。
地区社協主催のグラウンドゴルフ大会なら、この子たち世代の参加を目にしたことはありましたけれど、介護予防を目的とした“かよいの場”に“子ども”が参加という、何とも超ド級に新鮮な眺め・・・👀
もちろん今回は「春休み」というスペシャルなタイミングのお陰さまでしたが、皆さんの“かよいの場”でも「学校が休みの時」くらいは子どもたちを誘って活動するという試みを是非行ってみては如何でしょうか。空気が大きく変ると思いますよ~😁

さて、先で少し触れましたとおり、“かよいの場”と呼ばれる活動は「介護予防・閉じこもり予防・健康づくり」を目的として行われているのですが、実情は、リーダーさんの成り手がおらず解散したり、新型コロナウイルス感染症の対策として長く続いた「3密」回避によって活動を数年にわたり休止しているところも多く、関係者の多くは「かよいの場は、もうこれ以上増えないんじゃないだろうか・・・」と危惧していたにも関わらず、踊りの先生であり民生委員さんである代表者さんを核心に地域の方々が立ち上がり、ここ「池ノ浦さくら会」は市内で65か所目の登録(令和4年9月6日現在64か所/市HP参照)となりました㊗
そして、市社協から派遣される指導員さんを“頼みの綱”として介護予防に取り組む“あっぷあっぷさろん”や“ひだまりさろん”と違って、“かよいの場”の多くでは毎週の開催を負担に感じていたり、マンネリ解消について苦慮されていたりと、リーダーさんがひとりで課題を背負い込んでいる場合が少なくないのですが、ここ「池ノ浦さくら会」では既に若いサブリーダーさんのお二人がテキパキと活動のサポートをされていて、驚きと感動を覚えました。
これで、「〇〇さん(代表者さん)のおらんけん来週は休みっちゅーとったばってん、歯がいかねぇ・・・。」とたまに耳にする事にはならない、ってことで安心ですね👍

ひと通りのプログラムを終えたところで、せっかく集まったのに体操だけじゃぁ勿体ない!と、それぞれの指に数字を書いた軍手が皆さんに配られSCのU野さんが脳トレを開始🧤
この脳トレは、軍手の5本の指に「1」「2」「4」「8」「16」と書かれた数字を「1」から順に立てて勘定して行くもので、「3」は「1」と「2」の指を立て、「5」は「1」と「4」の指を立てて、と初めのうちは容易いのですが、数が進むにつれて反対の手で指を押さえながらも“やおいかん”状態に陥ること必至😅
ちなみに、私は指を立てながら顔と姿勢がどんどん曲がって行きます(笑)

この軍手を使った脳トレは私も大好きで、昨年の3月末に阿村の“かよいの場”「いきいき金毘羅会」で講話をさせていただいた際、参加された皆さんと一緒に行ったのですが、誘導するはずの私が数を数えるのに躓くという失態(汗)

市社協主催で行われるレクリエーション研修では、いろんな脳トレを教えていただけますので是非ご参加を。雰囲気は、次のリンクからご覧下さい。

kami-amakusa.hatenablog.jp

締め括りは、包括支援センターの龍ヶ岳サブセンターご勤務のS脇さんから、「ヘンな宗教の勧誘とかじゃありませんからね~🤣」と念入りな前置きの後、ありがたい「仏さまの言葉」の紹介がありました。

「お前はお前で丁度よい」に始まる「憶念の信」について書かれたこの詩は、石川県にある真宗大谷派「常讃寺」の坊守(ご住職の奥様)がお寺の寺報に掲載されたものだそうですが、偶然なのか必然なのかお釈迦様の誕生日(4月8日)の喫緊に活動を開始したここ「池ノ浦さくら会」において、日々を生きる心がけを問うている“仏教”という教えを紹介するとは至極の選択📿

さて、多くの方々にとって待ち望んだ集まりの場が「池ノ浦さくら会」として歩き始めはしましたが、住民主体の活動である“かよいの場”では万が一のケガなどの保証は自己責任・・・と言いながらも、皆さんと顔を合わせる喜びの方が勝るため坂の上から来られているご高齢の方もいるそうで、代表者さんは気が気ではない様子
そりゃぁそうですよね、介護予防のためにと足を運ぶその途中で突っコケて捻挫や骨折などしてしまったら、暫く身動きが取れなくなりやがてフレイル(心身が老い衰えた状態)へと傾き、そして介護状態へと・・・ってのは本末転倒ですもんね。
そして、S脇さんが仰っていたとおり「スジの痛かけん、動けん。もう行かん!」と筋肉痛に負けず、と言いながらも「できるしこ」で無理せんごつ活動を継続されて下さいませ。

「池ノ浦さくら会」の代表者さんはじめ、参加された皆さんには取材にご協力いただきまして深く感謝申し上げます。

※「藤間蘇女薫(そめふさ)社中 踊りの会発表会」についての記事は、下のリンクからご覧下さいませ。

kami-amakusa.hatenablog.jp