上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

一笑一若 ~野米かがやき会 feat.上天草高校福祉科~

2023.3.10(金)
先週の金曜日(3日)、妻が拵えてくれた桜餅に舌鼓を打っていたところ、大矢野は野米のかよいの場「野米かがやき会」の代表者さんの奥様から電話があり、「お昼から、上天草高校の福祉科の生徒さんたちと高齢者の皆さんが一緒に活動するので、取材していただけないかしら?」と声を掛けていただきました📞
そりゃ~滅多にない機会ですもの開始まであと30分を切ってんのにこれから機材準備して車を走らせて間に合うのか~なんて泣きごと言ってる場合じゃありませんので、ドタバタとカメラとレンズとバッテリーをバッグに詰め込んで安全運転ですっ飛んで行きましたら、公民館の前には代表者さんの姿・・・え?学生さんたちは未だ着いていない?
ホッと胸を撫で下ろしていましたら、程なくして代表者さんの奥様の先導で到着した福祉科の教諭さんと生徒さんからは取材許可をいただけましたので、早速いきいき百歳体操でウォーミングアップ中の皆さんに合流して取材スタート🎬

「いきいき百歳体操」を終えたところで、かよいの場「野米かがやき会」の代表者さんから、本日の活動について紹介がありました。

実は、「野米かがやき会」の活動日は毎週木曜日の13時からで、この日の前日(2日)には市社協から指導員さんが来訪してレクリエーションを楽しまれたそうですが、上天草高校福祉科からの「3日(金)に訪問」という要望を尊重し二日続けて皆さんに集まっていただいたという盤石の協力態勢
と言うのも、代表者さんによれば、「上天草高校の在り方についてのワークショップ」に参加して現状と未来について厳しさを認識したこと、さらに、この日の臨地学習に来た1年生は僅か2名という現実から、何とか上天草高校福祉科を盛り上げて行きたい!という熱い思いがゴゥゴウと燃え上がり、また、地域の方々もそれに共鳴したことによるものとのことで、「なので、渕上さんには1年生の頑張ってるとこを是非PRしてほしい!」と声を掛けていただいた、という次第です🔥

上天草高校福祉科“期待の星”ふたりから自己紹介があり、その後は「野米かがやき会」の皆さんからも自己紹介が順次行われ、まずは血圧測定からコミュニケーション開始

年齢的にも血圧測定に馴染まれている方が多いようですけれど、「若いひとに触るけん、いつもより高かなーーー😲」と何度も測定をやり直す一幕も(笑)
まぁ、衣類の上から測定しているため、というのは「高めの値」の要因のひとつではあろうかと思いますが、皆さんが生徒ふたりにリラックスしてもらおうと場を和ませているのか、ホントにドキがムネムネしてたのかは知る由もありません・・・😉

測定待ちの席では、代表者さんが「1年生はな、40名が定員とばってん二人しかおらんとよ!」と、「福祉の専門家の成り手不足」について皆さんに現状をお話されていました(会話内容についてはイメージ(笑))。
代表者さんが「(上天草高校福祉科は)県内でも貴重な存在だと言うのに・・・。」と仰っていたとおり、県のホームページによれば熊本県立の高等学校で「福祉科」を標榜している高校は上天草高等学校の他に「阿蘇中央高等学校」と「芦北高等学校」しかありません(※)でした。これから先、今以上に重要性を増す仕事のプロフェッショナルを養成する科の現状、他校では、どうなっているんでしょうね・・・。
※社会福祉科、福祉コースなどについては含まず。

ヤングな生徒たちの調子と共に数名の方の血圧値も上がったようですが、衣服の上からマンシェットを巻いた際に測定値にどう影響を及ぼすかについて、あのオムロンヘルスケア(株)が記した「上腕血圧測定値に対する袖の着衣の影響」という考察を見つけました。
色々な条件で測定実験を行った結果、『上腕血圧値は、セーターなどの厚手の着衣で測定すると顕著な高め誤差を生じるため、少なくともワイシャツ程度の薄手の着衣を心掛けるべきである。また、腕が細いほど着衣の影響が大きいことにも注意を要する。』という結論だそうで、端的に書くと、「着衣の場合は、血圧測定値が高めになる。」ということだそうですが、まぁこの場は「トキメキ♥」ということにいたしましょうか(笑)

さぁ、横になっていないといけない方はいらっしゃらなかったようですので、まずは「シーツ玉入れ」なるレクリエーションから。

私は始めて聞いたレクだったのですが、教諭の方が折り畳まれたものを広げた途端、なるほど~と合点が行った次第で、写真のとおり縁が補強されたシーツの対角線上に2か所“穴”が開いており、そこに筒状の布袋が縫い付けられている、というもの。
そして、輪になった皆さんでシーツの端を掴み、放り込まれた白と黄色のボールを協力してチームの穴に落とす、というルールなのですが、「白熱し過ぎるとシーツを破ってしまうほど」と紹介があったとおり、大きな補強跡がクッキリ・・・😅

いやぁ~「キャーキャー」と黄色い声が飛び交う賑やかな雰囲気がお分かりいただけ・・・なかったりしますか、もしかして?
やはり、私の表現力に乏しい撮影技術ではこの笑い声が届かないようですが、そんな時のために動画も撮っておきましたので以下のリンクからアクセスしてご覧下さいませ🎬

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さてお次は、「お手玉わたし」というレクリエーションだそうです。

歌に合わせて“おじゃめ(お手玉)”を隣の人に渡す、という単純明快なルールなのですが、単純明快なものほど“落とし穴”があるもので、渡す時と受け取る時のどちらかへ注意力が偏ると「ポロッ」と落としてしまい、それを拾おうとしてる間に隣の人には渋滞が発生し、アタフタしてるうちに大渋滞がいろんなところで勃発する、ということに・・・。

このレクの“やおいかん”感じも、やはり写真では伝わり切らないですよね・・・残念ながらジンバル(ジャイロセンサーで傾きを感知して小型モーターで制御し手ブレを補正する装置)を我が家で留守番させて来たためカメラを持ち上げての撮影が一段とブレブレな映像となってしまいましたが、以下のQRコードから雰囲気をご覧下さいませ🎬

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最後のレクリエーションは、「リズム運動」

これも歌に合わせて行うレクなのですが、自分の膝叩きと手拍子を交互に行う基本スタイルに始まり、自分の膝をトンと叩き、隣の人の膝をトンと叩き、また自分の膝をトンと叩いたら、次は反対側の人の膝をトンと叩く、と次第にレベルアップ⤴
そして、隣の人の肩も・・・となったら、いつの間にか互いに向き合って手と手を叩いてるといった具合に“てんやわんや”もピーク
声が出ないくらい、と言うより、笑いで息が出来ず悶絶してると言う表現の方が当たってるような、そんな撮っている私も爆笑でカメラを押さえ切れないほどの楽しいレクが繰り広げられました。

この楽しい様子も、是非以下のリンクからアクセスして動画でご覧下さい。

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楽しい時間が過ぎるのはあっという間・・・そろそろ臨地学習は終了の時間となり、締め括りには「こうして実際に地域の方々と触れ合うことで、座学では分からないたくさんのことを知ることができた。」と生徒たちからは感想と感謝の言葉が述べられました。

そして、「野米かがやき会」の方からはそれに呼応するように、「ふたりのような若い人が勉強を積んでくれるお陰で、私たちは安心して老人になって行ける。」と謝意が表されましたが、「ちょくちょく来て♥」と小声で告げたオマケの方が本当のキモチだったような気がいたしました。

「野米かがやき会」の皆さん、昨年9月に行われた「介護予防講座『口腔機能』」の取材以来の訪問でしたが、今回も取材にご協力いただきましてありがとうございました。
また、代表者さん、そして、奥様には上天草高校福祉科の生徒さんたちとの交流という貴重な機会にお誘いいただき、深く感謝申し上げます。

代表者さんから委ねられた「上天草高校福祉科のPR」という負託には応えられそうにありませんが、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する「福祉」というものを学んでいる彼らが先ず「しあわせ」や「ゆたかさ」を感じることが出来る場が、例えば「野米かがやき会」のように点々と出来て、そして、それらが時間をかけてでも連携して、やがて「幸せで豊かな中地区」から大矢野町、上天草市へと波及して行くよう、地域に息づく魅力のひとつでも多くを上天草に生まれ育って来た方々にこそ紹介しなくては、と胸に刻んだ次第です。

末筆ながら、上天草高校福祉科の教諭並びにお二人の生徒さんには、当日の取材申し入れながら快諾いただきましたことに感謝申し上げます。
来月には“先輩”となる1年生ふたりには「少数精鋭で頑張って!」と別れ際に声をかけましたが、また機会がありましたら、この先の彼らの、否、福祉科の皆さんの活動も学ばせていただければ幸甚です。

いやぁ~それにしても、笑った笑った~ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ* )アハハʷʷʷ