上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

辺田の賑わい@すまいる笑店(^^)

2023.1.10(火)
9日は、成人年齢が18歳に引き下げられて初めてとなる「成人の日」でしたね。
NHK調べによると、今年18歳の新成人を対象に成人式を行うのは全国で3つの市と町(大分県国東市、三重県伊賀市、宮崎県美郷町)にとどまり、ほとんどが従来どおり20歳を対象としているそうですが、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い、励ます」ことを趣旨とする「成人の日」などはただの「学校が休みの日」、日が暮れるまでヘロヘロになって遊び、自分が「成人」になることなど夢にも思っていなかった少年少女の頃・・・そんな懐かしいたくさんの記憶の中から、楽しかった「駄菓子屋」を地域の子供たちに味わってもらおうと、「成人」になってから時間を積み上げて来た有志の方々が手を取り合って活動が始まったとのことで、昨日(9日)は、大矢野は辺田公民館で第2回の開店となった「だがしや『すまいる笑店』(以下、「すまいる笑店」という。)」を訪問してまいりました。

この日、「すまいる笑店」の運営を担ったのは、代表者さんお二人とご主人やご家族、そしてご友人たち。そして、近隣から心強い助っ人も駆け付けてくれたようで、開店前からニコニコが絶えません😊
そして、前触れも事前調整もせず取材のお願いに飛び込んだ私を快く受け入れていただいた上に、自己紹介までご一緒させていただきました。

前述したとおり、「すまいる笑店」の開店はこの日が2回目
昨年12月18日のオープン初日の反省点を踏まえ、限られたスタッフでスムースに運営できるよう改善点を皆さんと共有します。
と言っても、スタッフの皆さんはご家族やご友人ですから、論語の「一を聞いて十を知る」のとおり多くを語らずともすぐに理解できているのは「阿吽」の如し。

昨年の「すまいる笑店」開店初日は、南風苑にご勤務で「いきいき高齢者教室」等で絶大な人気を誇るM原氏が“綿菓子まみれ”になって腕を振るったそうですが、この日は代表者さんのご家族が試行錯誤しつつ、ご自身も出来栄えを楽しみながら綿菓子づくりに当たっていました。

みんな大好き「うまい棒」
ドラえもん®似のキャラクターは色々と大丈夫なんだろうかと思ったりしますが、1979年(昭和54年)の発売以来“著作権的騒動”は無いものの、昨年の4月に43年の歴史で初の値上げとなり、これ以上“大人の事情”が“子供の事情”に影響を及ぼさないよう祈るばかりですね。

ご友人と来店された高齢者ふれあい課のK﨑さん(左)が「すまいるメンバー(※)」の手続きをしています。

そう言えば、写真右の「すまいる笑店」代表者さんのお一人とK﨑さんは同級生、そして、開店前の打合せを進行したもうお一人の代表者さんは生活支援コーディネーター(SC)の山Kさんと同学年ということのようで、このように若い世代が地域の元気の発信源となり、齢を重ねた方々は楽しみながら“できるしこ”でそのフォローに当たる、まさに代表者さんたちが描いた「子どもからお年寄りまでみんなが笑顔になれる場所」が、ここ辺田に生まれたことは何物にも代え難い喜びだと思います。

「すまいるメンバー」については後述いたしますが、この「スマイル笑店」の運営は多くの方々からの「寄付」で成り立っており、そのキモチのお陰様で駄菓子を買ったりクジ引きが出来ることに感謝を込めて手紙を書く準備が中央のテーブルに設えてあります。

幼児や低学年にはまだ難しいでしょうが、お姉さんやお兄さんが一所懸命にペンを走らせている姿を見ているうちに、少しずつ大切なことを学んで行くのだろうと思いますし、こうして年齢の近い“お世話係”が手本になったり手解きしたりするというのも、「スマイル笑店」の存在意義のひとつなんだろうと感じます。

「スマイル笑店」の代表者さん、そして、運営スタッフの皆さん、事前にお断りすることもなく飛び込みで訪問したにも関わらず快く受け入れていただき、また、取材についても二つ返事で快諾下さいましてありがとうございました。
子ども達のはしゃぐ姿や駄菓子を選ぶ時の真剣な表情など、見ているだけでとても胸が温かくなり、また、ヤングな皆さんが活動の中心になることで同世代の方々が集う機会になっていることもとっても魅力的でした。

スタッフ不足にお悩みとのことでしたが、これから開店を重ねるごとに「午前中ならいけるわ!」とか「今度の日曜日なら空いてるよ!」と賛同者が広がることで次第に腐心が解消され、いつも辺田の公民館からはワイワイと賑やかな声が聞こえるね、と噂と笑顔が広がりますよう、心から応援させていただきます。

 

※すまいるメンバーの説明は、次のとおり「すまいる笑店」のチラシに記載されたものをそのまま引用させていただきます。

だがしや すまいる笑店について

大人の方へ
子どもの頃、友達と駄菓子を買いに出かけると、地域の方々に「どこん子かい?気を付けんばんよ!」と声をかけてもらっていました。
あの頃は、子どもたちが地域の方々に見守られ、教えられ、安心して生活していたように思うのです。
今では駄菓子の買える商店も減り、更にこのコロナ禍により、子どもも大人も、ふれあいの場所や楽しみの機会を奪われてしまったようで、とても寂しく感じます。
私たちに出来ることはないかと思案し、この度、辺田地区公民館をお借りして「だがしや すまいる笑店」をオープンすることとなりました。
子どもたちからお年寄りまで、みんなが笑顔になれる場所にしたいと思います。また、この場所がコミュニティーづくりのきっかけになり、共助の場所として続いていくよう頑張りたいと思っています。

すまいる笑店運営について
●すまいる笑店では、1すまいる100円の通貨を設定しております。
共助の趣旨に賛同いただければ、10すまいる(1000円)単位で、子どもたちへのお菓子代としてご寄付いただけないでしょうか。
皆様からお預かりしたお金は、全て駄菓子の仕入れや、最低限の運営費、子どもたちのイベント費用に充てさせていただきます。
ご寄付いただいた方(以下、すまいるメンバー様)は、よければお写真とお名前を掲示させてください。
すまいるメンバー様に限りまして、希望される場合は収支報告を開示させていただきますのでお声かけください。

すまいる笑店代表