2022.12.5(月)
先週の金曜日(2日)は、大矢野は登立の“かよいの場”「西の浦親和会」において、「医療法人モクセイ会 としなが歯科・矯正歯科」(以下、「としなが歯科」という。)にご勤務されている歯科衛生士さんを講師に迎えて「介護予防講座『口腔機能』」が行われる情報をいただきまして、時折ゴーッと凄まじい風の煽りを受けた車を立て直しつつ松島町から橋を4つ渡って見学に行ってまいりました。
この「介護予防講座『口腔機能』」については、9月からレポートを重ねてまいりましたが、ここ「西の浦親和会」の出前講座が今年の“トリ”ということで、講師の歯科衛生士さんは気合十分にして既に到着されておりましたが、パソコンとテレビがうまく接続できないため別のケーブルを「としなが歯科」へ取りに行っている時間を使って、高齢者ふれあい課のK原さんから「体力測定結果」の配布とともに、「生き活き体操」などで弱点を補うコツについて指導が行われました。
「西の浦親和会」の代表者さんから「そこは大切なので、もう一度教えて下さい😊」と体力測定で点数の低かった点をカバーする体操にリクエストが入りまして、日ごろから「椅子からの立ち上がり」、「かかとを地面から浮かせてつま先立ち」など、意識的に取り入れることの大切さが強調されました。
一方、「としなが歯科」から戻られた歯科衛生士さんに加勢するつもりで私も接続を試みようとしましたが、どうにも端子の形状が合わないようで、画面に映し出すのは表示することができたDVDだけにして、説明は皆さんに配布した資料を見ながら、というイレギュラーなスタイルで講座を行う事に決定しまして、いよいよ開講でございます🎉
定期的に歯科へ通院しメンテナンスを継続されて来られた方は「自分の歯を残して50数万円」、一方、痛くなった時だけ歯科を受診する方は「自分の歯を失いつつ400数万円」・・・という医療費の説明は元より、「痛くなって歯医者さんに行って、治療で散々痛い思いをして、でも、痛くなくなったら通院しないもんだからまた痛くなって、で歯医者さんに行った時には悪化していて・・・」と、懲りない性分もあろうかと思いますが、お金を払い続けて、結局は歯が無くなるというのは「時間」も「お金」も非常に勿体ないですよね・・・。
でも、歯科衛生士さんが見せて回ったタブレットの画面の中で蠢く「歯周病菌」が「自分の口の中にもいる!」というのを知ったので、その数を少なくして活動させないためにも、そして、自分の歯とお金を失くさないためにも「お口の健康」が大切というのがとてもよく分かりましたね👍
「お口の衰えが介護につながる!?」では、毎日2万人以上の70歳以上の方々が「誤嚥性肺炎」で入院しているということでしたので、「口腔機能低下症」にならないように、続いては「お口のトレーニング」の時間
フェイスシールドを付けたら、「くまもと笑顔でよかよか体操~口腔機能編~」のDVDの映像と一緒に体操をしましょう💨
「あいうべ体操」では、「あ」は『大きく口を開く』、「い」は『歯茎を見せるように』、「う」は『くちびるを強く前に突き出す』、「べ」は『あご先を舐めるように』という点を意識して「声を出しながら行う」というのが効果的だそうです。
日ごろ「あいうべ体操」のように大きな表情はしないとは思いますが、「恥ずかしがらんで行きますよ~!」とばってん城次🄬さんが言うように、受講者の皆さんも思い切り「べぇーーー👅」と大きく舌を出して、熱心にトレーニングに取り組んでいます。
そして、頬っぺたを膨らましたり口先を窄めたり、舌を上下左右に大きく動かしたり・・・という動きも、日ごろの生活の中では行う事がなかなか無いことですが、「くまもと笑顔でよかよか体操~口腔機能編~」のDVDでばってん城次🄬氏が言っていたように「ぐるんぐるん」と舌を回すことで「舌」だけでなく「口・頬」という筋肉が意識的に動かされますので、口腔機能の低下を防ぐため日常に取り入れるといいですね👄
さてお次は、「唾液腺マッサージ」
唾液は、食事の際に食べものを飲み込みやすくする働きがあるのですが、加齢に伴い唾液の分泌量が減少すると食べものがまとまらず気道へと転がってしまう「誤嚥」を引き起こす可能性が高くなるそうです。
この「誤嚥」で、先ほどタブレットで見たウヨウヨな「歯周病菌」が付着した食べものが呼吸器へと転がってしまうとなると「誤嚥性肺炎」というものに繋がってしまうので、まずは「唾液腺マッサージ」でサラサラした唾液が出るように優しく刺激します。
マッサージのコツは、「耳下腺」は指全体を使って後ろから前に円を描くように、「顎下腺」は奥のほうから顎に向かって順に、「舌下腺」は親指を揃え5秒かけてゆっくりと圧す、という点でしたね。
中には、「溢れるほど唾液が出て来た😲」という方がいたようですが、決して溺れないようにだけお気をつけ下さいませ🏊
そしてお次は、「口腔機能改善」のトレーニングの時間
「吹き戻し(通称:ピロピロ)」で少年少女の頃に・・・あら、フライングで既に昭和の時代に行ってしまった方が数人いらっしゃるようですが、「吹けばいいんでしょ?」と侮るなかれ、「5秒吹き続ける」というのは簡単なようで結構しんどいトレーニングですよ💦
はい、ではやってみましょう、せーのーで、ふーーーーーっ💨
「ゼーゼー」となったり、咽(むせ)てしまったり、また、「3秒半辺りから記憶が無いわ」ということもあるかも知れませんが、2~3秒から始めて見ましょう、と歯科衛生士さんが仰ったように無理は禁物です。
そして、「壊れるまで」使い倒して、腹式呼吸や口元の筋肉をつけて「口腔機能低下症」の未然防止に努めましょう!
講座の締め括りは、生活支援コーディネーター(SC)のS崎さん、高齢者ふれあい課のA松さんが助手としてサポートに入って、皆さんご存知「きらきらぼし」のメロディに歌詞を「パ・タ・カ・ラ」に代えての大合唱🎶
質問タイムでは、「色んな薬を飲んでいることを歯科受診の際に伝える大切さが分かった。」という感想があり、また、「入れ歯を使うとピリピリする」というお悩み相談には、「合わなくなっている可能性」また「入れ歯洗浄剤の影響」というものが考えられるが、まずは早めに歯科受診をして明らかにする事が大切、と答えられておりました。
・・・どうにも歯科は苦手😖、という方は私を含めて少なくないと思いますが、「としなが歯科」では、季節ごとのディスプレイやスタッフのコスプレなどで雰囲気を明るくすることに努め、また、待合室などで受診者同士がコミュニケーションを図る「居場所」としても利用してもらえるよう腐心されているとのことですので、「お口と生活のつながり」について学んだ今回の受講を機に、まずは歯科受診をして「今のお口の健康状態」を知る所から始めてみては如何でしょうか。
「西の浦親和会」代表者さんはじめ参加者の皆さんには、今回も飛び込みで訪問したにも関わらず(きっと)嫌な顔せず受け入れていただいたことに感謝申し上げます。
また、業務の合間を縫って講師を努められた「としなが歯科」の歯科衛生士さんにもご理解ご協力いただいたお陰様で、色んな地域で色んな活動の場があることを12回に亘り改めて紹介することが出来ましたことに深く感謝申し上げます。