2022.11.30(水)
一昨昨日の27日、日が昇る前から宮津海遊公園で行われた「楊名時健康太極拳」の朝練(※)を見学した後、一先ず帰宅して温かいコーヒーを啜ったら、前にも後にもびっしりと並ぶ車列に交じり“上天草の休日感”ごと運ばれるように向かいましたのは、江後公民館
「社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)について」と「防災について」の出前講座があると市社協地域福祉課の課長さんから情報をいただきまして、江後エリアを初めて訪問してまいりました。
“塩味たこ焼き”でお馴染みの「たこやき王ちゃん🄬」くらいしか知らなかった江後ですが、公民館の場所はGoogleMap🄬で調べておいたので、スムースに到着🚙そして、公民館の中で準備中の方にお尋ねを・・・と思ったら、江後の区長さんというグッドなタイミングー👍さらに、取材の許可もいただきまして、驚くような滑り出し!
ホワイトボードには「前のイスからお座り下さい。」と大きく書いてあるのですが、江後の皆さんは控えめな方が多いのか区長さんの催促で何とか2列目以降は埋まりましたけれど、後から入って来られた方々には「一番よか席ば開けとったけん!」と“特等席優待”の白羽の矢が立ちまして、最前列までギュッとなりましたらそろそろ開講の時間のようです🕤
江後区長さんから、「マイナンバーカードについて」は市民課、危機管理防災課が担う「防災について」は北消防署からの協力を受けて本講座が行われることが紹介されまして、早速、「社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)について」の講座から開始です。
まずは、「マイナンバーカードって?よくある質問Q&Aハンドブック上天草市(以下、「Q&Aブック」という。)」に基づき「よくある質問」の中から幾つかピックアップして説明が行われます。
「マイナンバー(カード)」とは、「セキュリティ対策」、「取得(作成)は義務なのか」、「有効期限」・・・などなど、講師の説明に耳を傾け、大切なことはメモをしてと、受講者の皆さんはとっても真剣
中でも、「マイナンバーカードを銀行に提示しても国に貯金残高が分かるワケではありません。」との説明に「ホッ😌」とする姿がありましたが、知られちゃマズいくらいの額をお持ちなんでしょうねぇ・・・💴
使い道に困ったら、是非とも協力させて下さいませ👍
「確定申告に使えるのか?」、「マイナンバーカード作成は義務なのか?」、「ポイントはコメリ®やナフコ®のカードも付与される?」など、皆さんから矢継ぎ早に質問がありましたが、ご自身は持っている方から「親のマイナンバーカード作成を考えてたケド、近所の買い物で使えないならいらん!」という呟きも聞こえましたので、「それは使えない」「それなら使える」とひとつひとつ応えるのではなく上天草市内で使えるカードを大きく貼り出した方が分かり易かったと感じます。
また、「nanacoカード©」や「dカード©」で支払できる場面は少なくないですし、まだそれらの電子マネーカードを持っていなくても「マイナンバーカード」を作った後でもまだ間に合う事を伝えるべきでしたね。
大きな関心事は「マイナンバーカード作成の義務化」で、区長さんは熊日(熊本日日新聞)に「2024年から義務化」と書いてあったが?と質問を投じましたが、これは、河野太郎デジタル大臣が「健康保険証を2024年秋に廃止して、マイナンバーカードを代わりに使う「マイナ保険証」に切り替える。」という発表に基づくものだと思います。
これに対し、「マイナンバーカードに保険証の機能を付加するので地方の病院でもカードの読み取り機の普及を進めましょう、という意味」と回答がありましたが、政府は2024年秋に今の保険証を廃止するとしていますので、それまでに、すべての人がマイナンバーカードを取得し、保険証として利用できるよう登録する必要があるという前提は説明すべきかと思います。
事実、厚生労働省が医療機関などに対して、(原則として)来年度からマイナンバーカードを保険証として利用できるシステムの導入を“義務づけ”していると報じられていますので、導入にかかる費用への補助にもよりますが「マイナ保険証(≒マイナンバーカード)」を持つ(作る)のは世の中の趨勢である、ということはしっかり認識してもらう必要があるはずです。
ただ、独居高齢者や心身が不自由な方など「取得の申請を行うのが難しい人」や、「どうしても取得したくないという人」などへの対応が検討されていることも忘れず付け加えなければいけませんケドね。
さて、「マイナンバー」とは、「行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平公正な社会を実現する社会基盤です。住民票を有する全ての方に一人一つの番号をお知らせして、行政の効率化、国民の利便性を高める制度です。」(引用:「Q&Aブック」)ということですが、最初に「行政を効率化」とあるため「行政がラクになるヤツなんだろ?」と思いがちかも知れませんが、役所での手続きがラクになってその恩恵を受けるのは私たち上天草市民です。
「せからしかー」と言うばかりでなく、マルチコピー機のあるコンビニに行けば、24時間いつでも「住民票」や「印鑑証明書」などを取得することができるので、「役所に行かなくていい」、「必要なときに受け取れる」といった具合に“利便性”が高まっていることの認識もしておく必要はありますね。
今回の限られた時間の中では腑に落ちなかった方がいらっしゃいましたら、「よう分からんけん、もうよか!」と放り出さず、市民課を訪ねてみることをオススメいたします。
また、マイナンバーカード作成希望者が5名集まりましたら、市民課の方が申請手続きに来てくれる「出張申請」というのもあるそうですので、役所まで行くのがキツイという方は相談してみては如何でしょうか。
次に、区長さんから自主防災組織のリーダーさんに進行が代わり、引き続いて受講する講座は「防災について」です。
危機管理防災課の講師の方から「最近、防災無線の声が良くなったのをお気付きでしょうか?」と新人さんの紹介に、皆さんの中から「おぉ~そうだな、いい声になったな~(笑)」と反応がありましたとおり、「震度と揺れ等の状況」の説明の読み上げは穏やかで耳馴染みのいい声色でしたので、皆さんもスーーーッと理解できたのではないでしょうか😊
「避難指示等が発令された場合」の行動、「非常持ち出し品」の準備などについての説明に続いて、講師は北消防署(天草広域連合北消防署)の署員さんにバトンタッチして、まずは「住宅用火災警報器」について。
「住宅火災の死者数は、平成15年以降連続して1,000人を超える高水準で推移しており、このうちの約6割が65歳以上の高齢者。高齢化の進展に伴って今後さらに死者数が増加することが懸念されており、住宅防火対策の推進が消防行政の最重要課題の一つとなっている。このため、住宅用火災警報器(以下「住警器」という。)を設置することにより、住宅火災による死者の低減が期待されるため、平成23年から戸建てを含むすべての住宅に住警器を設置することが義務となりました。」と天草広域連合ホームページに記載があり、サイトのトップには『住宅用火災警報器の設置は義務です!』とドーンと大きく表示もされています。
そして、設置場所は「寝室と寝室がある階の階段上部」と決まっているとのことですから、1階は勿論、2階や3階に寝室が幾つもある場合は、階段にも設置しなければいけないそうですので、大邸宅にお住いの方々はたくさん備える必要がありますね。
とここで、アンケートタイム⌚
「住宅用火災警報器が寝室にある方」、「住宅用火災警報器の点検をしたことがある方」、「点検で異常のあった方」・・・などなど幾つかの質問に挙手で皆さんが答えていましたが、「ん~?数が合わないな・・・🤨」と燻っている署員さん。
でもまぁ、火消しのスペシャリストですので、きっと上手く収めてくれるはずですね🚒
というワケで、座学の次は好天の下で「消火器の取り扱い」の実習です🧯
消火剤ではなく“水”を放射する訓練用のモノとは言え、「安全ピンを抜く」、「ノズルを持ち、火元に向ける」、「レバーを握って水を放射」という手順は通常と同じです。
そして、重さもありますので、火元近くのある程度の距離まで運んだら本体を地面(床)においてレバーを握り込む方が負担なく消火を行える、とのことでした。
「あら?・・・なんかコッチ向いてない?」と思いながらも「まさかねぇ」と高を括っていましたら、「バシューーーッ💨」と一直線に私の方へ高出力の水が放射っ💦
・・・距離を取っていたので濡れずに済みましたが、もしかしたら私の顔と「炎」のイラストが同じに見えたんでしょうか🔥
お花に水をやりましょう~♪と鼻歌が聞こえてきそうな爽やかさを残して、野外訓練はそろそろ終了となりまして、北消防署の署員さんから講座のまとめでは、「野火」についてのお話がありました。
市内を巡回している中で、「ゴミを燃やさないで!」とは言えないため「火事にならないように注意して。」と念押しに留めているそうですが、大矢野町、そして、江後エリアで“狼煙”が上がっているのをよく見かける、という話に皆さんで大笑いしていましたとおり“心当たり”があるようですが、悲しい事故に結びつかないよう、これからも気を付けて下さいませ。
そう言いましても、熊本県警察署(上天草警察署)のホームページには「家庭ゴミや刈った草木を燃やすことは、法律で罰せられますし、また、家庭での焼却、野焼きは火災の原因になります。刈った草木は可燃ゴミに出しましょう。」と記載がありますし、『家庭での焼却、野焼きは違法です』と大きく書かれた「安全ニュース」も掲示されていますので、「今まで燃やして来たから。」とか「自分だけなら問題ない。」など身勝手な判断はせず、率先垂範を心がけていただきたいものですね。
当日のお願いながら取材に快諾いただいた江後区長さん、そして、ご理解ご協力下さった市民課及び危機管理防災課の講師の方々にも感謝申し上げます。
自己紹介の暇が無かったため、江後の皆さんには“何処かの誰か”でしかなかったかと思いますが、皆さんの活動に触れる機会がありましたら是非とも訪問させていただき、地域おこし協力隊について少しでも知ってもらえたら、と思います。
※「楊名時健康太極拳」の朝練って何?と気になった方は、以下のリンクから記事をご覧ください。