上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

歯医者さんが教える本当のこと ~介護予防講座@四郎丸おたっしゃクラブ~

2022.9.14(水)
昨日(13日)は、初秋の澄んだ空気を割くような日差しのお陰様で朝からじっとしてるだけでも汗が背中を伝う陽気のなか、地域おこし協力隊として委嘱されて間もない2020年の11月に訪問して以来、約2年振りに四郎丸公民館の敷居を跨いでまいりました。
というのは、高齢者ふれあい課のK原さんから“かよいの場”「四郎丸おたっしゃクラブ」において、「医療法人モクセイ会 としなが歯科・矯正歯科」(以下、「としなが歯科」という。)にお勤めの歯科衛生士さんによる「介護予防講座『口腔機能』」が行われるという情報をいただきまして、そう言えば「しめ縄作り」や「から芋の植え付け」の取材で四郎丸を訪問はしたものの「四郎丸おたっしゃクラブ」の皆さんにしたら「SCのS崎さんはよく来るケド、あんたは誰やったかいね~」だよね・・・と不安に駆られて飛んで行って来た、というワケです💨

お久しぶりですので、改めて「四郎丸おたっしゃクラブ」の代表者さん名刺をお渡しして自己紹介。ありがたいことに、私の訪問スタイル「調整なしの飛び込み取材」にご理解下さいまして、今日もスムースに取材開始となりました👍

さてこの日のお題は、「残っている歯が多いと医療費がかからないって本当!?」、「歯周病もコロナも同じ感染症!?」、そして、「お口の衰えが介護につながる!?」の三つ。
「残ってる歯が少ないお父ちゃんの小遣い減らさなきゃ!」、「ピンピンコロリを目指してるのに介護なんてゴメンだわ」・・・と心の声が聞こえてきそうですが、歯のプロのお話しに聞き入る皆さんの眼差しはとても真剣です🔥

「要介護の方とそうでない方の残存歯数」の比較において、“そうでない方”の歯は“要介護の方”の「3倍」残っており、『10本以上歯が残っていると要介護になりにくい』と言われているそうです。また、歯が20本以上ある人に比べ、『残っている歯が10本未満の人は将来“要介護4”や“要介護5”になる危険性が約15倍』だそうですから、定期的に歯科受診し異常の早期発見と健康維持に努めましょう🦷

と、ここで配布資料に掲載された歯周病細菌の動画が披露されました🎬

何と、トイレの便座で暮らして細菌よりも多い数が口の中でウヨウヨしてる・・・そんなショッキングな例ではありましたが、歯の健康に意識が高く定期的にメンテナンスに通われている皆さんの敵ではなさそうでひと安心🍀

食事の量や回数が減ったり偏りが続くと「低栄養状態」というものに陥る可能性があり、また、加齢とともに筋肉が減っていくのは自然なことながら筋肉量が急激に減少し“病気”と捉えて対処すべき状態である「サルコペニア」も口腔内の健康を阻害する一因というワケで、軽易に今の状態を知ることができる「指輪っかテスト」の実践です。

「届かーーーん!」「回らーーーん!」と悲鳴にも似た声が聞こえた気がしましたけれど、『ふくらはぎの一番太い部分が、両手の親指と人差し指で作った輪よりも小さく隙間ができれば、サルコペニアである可能性が高いと考えられる。』ということですので、「届かーーーん!」という方も、「回らーーーん!」という方も、まずはひと安心👍

さてお次は、メインイベントのピロピロ吹き戻しを使ったお口のトレーニング👄
フライイングで大きな音が四郎丸に響き渡りましたが、「ふーーーっ」と5秒間吹き続ける、というのが大切なポイントとのことでしたけれど、まずは吹き込み口をしっかり咥えないと「スポーン💨」と飛んで行ってしまうので気を付けましょう。

そして、誤嚥を防ぐための代表的な訓練方法である「あいうべ体操」、「パタカラ体操」などで、口・舌を鍛えるトレーニングも。

「あ・い・う・べぇーーー👅」という掛け声に合わせて顎に届くくらい舌を伸ばしたり、「もぅ、お父ちゃんのイジワルっ💕」ってカンジでプ~ッと頬を膨らましたり、思い切りよくトレーニングする皆さんの表情はとても撮り甲斐がありましたので、あと20~30分やっていて欲しかった・・・📷

和気あいあいと盛り上がった「介護予防講座『口腔機能』at 四郎丸おたっしゃクラブ」でしたが、そろそろお時間となりましたので“振り返り”を。
お題のひとつめ「残っている歯が多いと医療費がかからないって本当!?」については『定期的な歯科受診が自分の歯をできるだけ残すことになり、医療費を抑えることにつながる。』、ふたつめの「歯周病もコロナも同じ感染症!?」は『歯周病を予防・進行抑制することで、お口の中の悪い細菌が減り感染症や病気の予防をすることができる』、そして最後の「お口の衰えが介護につながる!?」については、『お口の衰えは全身の衰えにつながり、“食事”、“会話”、“呼吸”など日常にも影響を与え、介護につながることもある。』ということでしたので、まずは「痛くなってから」ではなく「症状が無くても」定期的に受診するということを継続するのがとても大切だと肝に銘じた次第です。

「四郎丸おたっしゃクラブ」の皆さん、ほぼ2年振りの訪問ではありましたが当日の取材のお願いにんも関わらずご理解ご協力いただきましてありがとうございました。
また、「としなが歯科」の歯科衛生士のおふたりにも快諾いただきまして、感謝申し上げます。