上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

地域座談会 ~その3~(6月23日~6月30日)

2022.7.1(金)
コロナ禍の影響により延期が続いた「地域座談会」が実に3年ぶりの開催となり、5月20日から6月30日の間で市内17か所で活動する地区社協を基幹として行われました。
その様子をこれまで2回にわたりレポートをお伝えしてまいりましたが、最終回は終盤(6月23日~6月30日)分について紹介いたします。

と、その前に「地域座談会の目的」について今一度・・・
配布資料によれば、「地域座談会」とは『地域で生活するうえでの不安や困りごとを座談会員によって話し合い、解決方法を見つけながら、自分たちで、そして、地域で出来ることを話し合う場』で、『地域で住民を巻き込んで出来ることを一年間取り組む』、そして、『翌年にその取り組み状況を報告し住民への周知を図る』とあり、自分たちが暮らす地域の困りごとを“放ったらかし”にしたり“行政任せ”にしない、“自主自律”のトリガー的な位置づけなんですね。

では、23日に開催した合津地区の座談会の模様から。

合津のテーマは「災害への備えについて」です。
これは、50年前(1972年(昭和47年)7月6日)には天草上島の東海岸一帯を襲った「上天草大水害」を被っていながら、被災から経過した半世紀という時間の所為か意識調査の設問に「災害の備えを特に何もしていない」という回答が「避難場所等について家族で話し合っている(39.5%)」に続いて2番目(38.2%)に位置する現状を踏まえて選択されたようです。
また、地区社協会長さんは、「避難情報に関するガイドライン」(※1)の改定についても触れ、避難について「指示」の方が「勧告」より“緊急性”が高い印象があるという意見から「警戒レベル4」は「避難指示」に、また、レベル5の「災害発生情報」は「緊急安全確保」へ呼称が変わったことの再認識を促されていました。

現状(困っていること)について、「避難場所が分からない」という意見がありましたが、「避難場所まで行けない」ではなく「分からない」というのはナゼなのでしょう。ハザードマップは全戸配布が基本でしょうから「忘失した」ということかも知れませんし、「家」と「危険場所」の位置関係に不案内なのかも知れませんし、もしかしたら、我が家のように転入時から「もらっていない」というのかも知れませんが、「分からない」から「避難しない」というのは避難場所を知ることで直ぐに解決しそうですね。
そして、「土地勘がある人は、アロマに避難しない」、「低い土地にあるアロマには避難しない」と「アロマ(松島総合センター)」の立地に不安を覚える方が少なくなく、また、「災害に応じた避難場所が明確ではない」という意見もありましたが、市のサイトからダウンロードした「上天草市防災マップ(松島地区)」(「避難情報に関するガイドライン改定」は未反映)によれば、アロマは「高潮」と「津波」以外で使用可能になっておりますので、津波・高潮の際には「高いところへ逃げる」を基本に避難するのがよろしいですね。

現状の解決策については、「避難場所や経路が雑草で生い茂っている」という困りごとには「経路確認を含めて草刈りをしよう!」、また、「耳が不自由で防災無線が聞き取れない人がいる」、「高齢者や体が不自由な方の避難をどうする?」、「ひとり暮らしの方の避難手段は?」ということには「元気な人を集めて災害協力隊」を編成して対処しようという意見が出され、中には「避難訓練で子供たちとキャンプを行う」という妙案もあり、まずは「興味」を持つことから始めるというのは素晴らしいアイディアだと感銘を受けました。

次に、24日に開催した牟田地区の座談会の様子を。

牟田地区は、「地域で困っていること・この先困ること」がテーマです。
先ごろ行われた「上天草市の地域福祉に関する意識調査」の中にある「生活における困りごと、不安なこと」という設問の回答で「大まかな悩み」は分かったものの、「中身」が見えてこない・・・ということから、現状とこれからのことを洗い出し、今後地域でできる活動に活かそうということから選定されたとのことです。

「空き家」と「ひとり暮らし」が多いのはどこも共通の現状だと思いますが、「漁具や漁船の放置」が困りごとに挙がるのは漁港を有する牟田ならではですね。
ただ、この「漁具や漁船」の所有者は亡くなっており、そうなると「空き家」同様に一筋縄ではいかない厄介事案になってしまいますよね⚓
そして、海が傍にあると「ゴミ箱代わり」にしてしまう人は必ずいるようで、困ったもんですね😠
ただ、「ゴミ袋を買うお金が勿体ない」って人は別にして、「海に還す」って恩返しを期待するような発想に至るには「分別ができない」という可能性も拭えませんので、慎重な対応が必要かも知れませんね。

こちらでは、「買い物できるお店がない」ことや「上天草病院で手に負えない病気になった時」など生活に密接した困りごとが挙げられていました。
そんな中で、食材を届けてくれる塩屋の商店や、「故郷コンビニよらんかな」(※2)は心強い存在になっているようです。
また、河床に土砂が堆積しており豪雨時の氾濫に不安を抱える意見があり、婦人会で掃除を行っているもののなかなか追い付かないという現状があるようです。

27日は、登立地区が開催しました。

テーマは、「防災・地震について」
登立地区社協では、平成29年から令和2年にかけて、「自分や家族の健康と介護について」、「元気で長生きするために」、「地域での支え合いについて」などをテーマとして座談会が行われてきたそうですが、その少し前、平成27年・平成28年には「災害時の避難(避難場所・避難経路など)」をテーマに話し合われた経緯があるそうで、『天災は忘れた頃にやってくる』という言葉のとおり、“忘れないうち”に不安解消に努めようと選定されたようです。
奇しくもこの座談会の前夜には熊本地方を震源とする地震が発生し、美里町で震度5弱、ここ上天草でも震度3を観測したと報じらたこともあり、「いつ我が身に降りかかってもおかしくはない」スイッチがONになり、活発な意見が出されたようです。

「もし地震が起きたら何が不安か」については、「家屋の倒壊」や「被災によるケガ」を心配する声の他に、「停電」や「水道管破裂」、「道路の損壊」、「住まいが海の近傍のため高潮が心配」、「排水門の損壊による海水逆流」などのライフラインをはじめ生活に直結する不安が挙げられていました。
また、「被災後の遠方家族との連絡」、「避難所は1か所しかないのに全員が入れるのだろうか」というものや、「夜中や停電時に避難する際に不安」、「高齢者や一人暮らしの方の支援」をどうするのか気がかりな声も挙げられていました。

さてこの「災害」や「防災」というのは、相手が大き過ぎて不安ばかりが膨らむ厄介なテーマに違いなく、話し合えば、「今まで大丈夫だったから」とか「いつ来るか分からない災害に備えてどうするんだ」という意見は少なからずあり、また、整備や復旧事業の方向に脱線したり、愚痴の発表会になったり・・・そうなると“いつか”のために“地域でできること”を話し合っているんじゃん!とテーマに沿った思考が出来る人との間にバチバチと火花が散るのはよくあることですね🎇

その“意識の低さ”の現れか「避難訓練を行っても参加者がいない」や「避難訓練に高齢者が参加しない」という声が挙がっていました。しかし、その対策として「訓練しかない」や「訓練参加を義務に!」という力強い意見も挙げられていました。
実際に行ってみると、避難場所への経路が崩れていたり、いざ着いてみたら腰丈ほどの雑草が生い茂っていたり、また、「去年は歩いて来られたけど、今年はキツかった~」という実感が得られるかも知れませんし、例えば、車椅子での避難を模擬的に行ってみるとか、訓練を夜間に行ってみるとか・・・“実働”で見えて来ることは少なくないと思いますので、是非やりましょう!避難訓練💨

ところで、挙げられた意見の中に気になったものがありました。それは、「地域の自主防災担当者を知らない」や「区長が交代すると避難についての考え方が変わる」というもの。「担当者」については、お知らせすべき事項を回覧したり集会で改めての徹底を図ることで周知ができると思いますが、さて「避難についての考え方が変わる」というのはどんなものなのでしょうね・・・。「オレが地震ば治めるけん、逃げんでよかぞ!」というのなら心強いですけれど、少なくともご自身の安全はご自身で守られますようご留意くださいませ🍀

28日は、いつもより荒れた海をザブンザブンと渡って湯島へ行って来ました🚢

湯島で話し合われるテーマは、「高齢者の困りごと」についてです。

地区社協会長さんから、「“離島振興法”とは逆行し、本土とどんどん離れて行っている。」と現状についてお話がありましたが、その「離島振興法」の目的は、『我が国の領域、排他的経済水域等の保全、海洋資源の利用、自然環境の保全等に重要な役割を担っている離島について、産業基盤及び生活環境の整備等が他の地域に比較して低位にある状況を改善するとともに、離島の地理的及び自然的特性を生かした振興を図るため、地域における創意工夫を生かしつつ、その基礎条件の改善及び産業振興等に関する対策を樹立し、これに基づく事業を迅速かつ強力に実施する等離島の振興のための特別の措置を講ずることによって、離島の自立的発展を促進し、島民の生活の安定及び福祉の向上を図り、あわせて国民経済の発展及び国民の利益の増進に寄与する』とありまして、うんうん湯島は何かと便利良くないもんね~と今更ながら納得していましたら、何と我が家から見える「中島」(※2)も“対象実施地域一覧(令和4年4月1日現在)”に掲載されており、平成27 年の国勢調査によれば4名の島民が暮らしているということでまたビックリ😲

※2:中島は、「4号橋(前島橋)」と「5号橋(松島橋)」が架かる「前島」の北東に位置します。

「困りごと」で多く挙げられていたのは、「病気やケガ」、「買い物したものを運ぶのが大変」、そして、加齢に伴う「体調の悪化」など。また、戦後1,800名ほどが暮らしていた湯島だが、今では300名を下回る住民しかおらず尚且つ高齢者ばかり、とこの先を憂う声も聞かれました。
事実、資料(令和3年)によれば、湯島の高齢者比率は「58.8%」で地区単位としては最も高いものになっており、市平均の「41.4%」から抜きん出ています。他の主な“島”については、「維和島:48.1%」、「樋合永浦:40.3%」、「樋島:52.0%」となっていますが、湯島と違って陸路で接続がされていますし、橋が架かった時期が異なるため並べて比較はできませんが、何より、“島”じゃなくても「51.5%」の永目や「48.6%」の教良木河内などがありますので、総じて「高齢化」の波に飲み込まれているというのが現状ですね・・・💦

そして、「高齢化」に関連し、「ヘルパー」や「老人ホーム」など安心した暮らしを求める声がたくさん挙がっていましたが、現行の「ふれあいサポート湯島」の活用推進とともにサポーターを増やすことやメニューの見直しなどが解決策として掲げられていました。
中には、「施設入所のために湯島を離れる高齢者が多い」という現状を憂い、「空いている旅館を“シルバーアパート”にしてはどうか」という意見がありましたが、「海に囲まれた島のシニアハウス」ってキャッチーで良さそうですケドどうですか?事業者さん(笑)

先日の「おたっしゃ会」(大矢野町の協議体)では、大矢野老人福祉センターとシーグラス(上天草市湯島交流施設)をリモートで結ぶという初めての取り組みを行ったのですが、その際にお世話になった地域おこし協力隊OBのT氏も座談会に参加されており、島民のひとりとして多くの意見を出されていました。

また、島内はどこも狭隘で、そして、“坂”ばかりです。それでなくても上ったり下りたりが大変ですのに、「足が悪いので動けていない」ということになると更に動けなくなって生活そのものに支障をきたすでしょうから心配ですね。また、「船の乗り降りが怖い」という意見もあり、足が丈夫でないなら尚のことポンツーン(浮桟橋)と船を渡るのにはとても大きな不安があるでしょうから、「手摺りを作って欲しい」という願いが早く実現されるといいですね。

そうそう、このポンツーンで思い出したんですが、復路便を乗船待機していましたら、島のメインストリート脇に備え付けられた「ラチェット式手動ウインチクレーン」的なマシーンが荷下ろししていまして、めちゃ便利そうでしたよ👍
荷物を抱えて、足元を確認しつつ下りて行くより、カゴに預けて降ろしてもらった方が安心安全でよかですね~😊

今泉地区は、29日に開催しました。

今泉地区のテーマは、「住みよい地域づくりについて」です。
さて、これについて皆さんで意見を出し合いましょう!・・・とその前に、市社協の藤Kさんから「今泉地区社協のこれまでの取り組み」について振り返りがあり、平成27・28年度には「災害」について、平成29年度には「助け合える地域づくり」、平成30年度(令和元年度)には「ひとり暮らしの高齢者の困りごと」、平成31年度には「各支部ごとの困りごと」について討議が重ねられて来たことを知ることができました。また、令和2年度には「地域勉強会」で「知十ポートハウス」の完成報告があり、「高齢者の閉じこもり防止、介護予防、互助活動の促進」を図ろうとする思いが形になった喜びを分かち合ったそうです。

ここ今泉地区での討議方式は、座談会16か所目にして初めての「書き出しスタイル」
というワケで、見学に来られていた高齢者ふれあい課の係長さんの軽やかなフットワークのお陰様で円滑に準備完了👍

幾つか意見が出た中で、私もよく利用する近所のスーパーでのお話しがありました。
それは、ある日の買い物でのこと・・・ドラッグストアで今泉地区の方を見かけたので「帰りに乗って行きませんか?」と声を掛けましたら、お相手はありがたくその好意を受け取られたそうですが、車とは逆方向へ歩き出したと思ったら、向かう先は隣のスーパー。実は、先にスーパーで用事を済ませていたそうですが、その会計済みの買い物はカートに乗せたまま出入り口に放置したままだったそうで、「えーーー💦」とマスオさんもビックリな事があったそうです。
そんな不用心も無事で何より、かと思いきや、以前この日と同様にショッピングの“ハシゴ”をしていましたら、置いてあった会計済みの買い物が持ち去られていたことがあったそうで、どこにも下衆や悪党がいるもんですなぁ・・・👹
ただ、カウンターに頼めば「一時預かり」を請け負ってくれるそうですけれど、“張り紙”をするとかサッカー台(作荷台)に“大きく見えるように掲示”するとか、お店の方もチョットした工夫をしてもらえたら助かりますね。
まぁ、ドラッグストアかスーパーのどちらかにでも「保冷ロッカー」という素晴らしい設備などあれば、もっと助かりますけどね~🍨

また、消防分団長さんからは「業務上の困りごと」より、「団員不足」が深刻と仰っていましたが、少子高齢化は「住民の安全」をも及ぼすものであると再認識させられました。
その消防団は、『市町村の消防機関(消防組織法第9条)であり、構成員である団員は、権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員である一方、他に本業を持ちながら、自らの意思に基づく参加、すなわちボランティアとしての性格も併せ有している。』(参考:総務省消防庁HP)とあり、更に、「地域密着性(地元の事情等に通じ地域に密着した存在)」と「即時対応力(日頃から教育訓練を受けており、災害発生時には即時に対応できる能力を保有)」に長けた組織でありますが、常備職員(消防署員など)以上の人員を確保し「要員動員力」が発揮可能な状態ではないことは、安心安全な生活を揺るがす由々しき事態ですね・・・🚒

また、交通安全指導員も後継者不足が深刻なようで、これまで適任者を推挙して繋がって来たシステムが機能しない状態になっているそうです。
この交通安全指導員は、『通学路での児童・生徒の保護誘導、交通マナー啓発のためのパトロール、交通安全教室や交通安全運動・キャンペーンでの啓発活動など関係機関と協力して活動する』(参考:志免町HP)という務めがあり、先述の「消防団」同様に「生活の安全」を守ってくれているのですが、こちらも次に続く人がいないという状況のようです。

事務局長さんが「いやぁ~、予想以上にたくさんの意見が出たね~😲」と仰っていたとおり、「実情」と多岐にわたる「困りごと」が皆さんから挙げられましたが、一番多くの声が挙がっていたのは、実は「買い物」についてでした。
「移動販売」が来ない今泉地区では、買い物のためバスを利用しようとすれば太郎丸嶽・次郎丸嶽と蕗岳に挟まれた狭隘なエリアから国道324号線にあるバス停「今泉三差路」まで行かなければならず、また、買い物を抱えての帰り道はまさに「行きはよいよい、帰りはこわい」・・・。
という事で、今回の座談会は次回話し合う「テーマの絞り込み」が主題でしたので、第2回座談会では「買い物」の困りごとをどう解消し「住みよい地域づくり」へ繋ぐのかに期待が寄せられるところです。

30日には、17か所の座談会の〆として大道地区で開催されました。

大道地区における座談会のテーマは「住民の心配事・困り事について」で、「生活していれば必ず出て来るであろう課題を座談会で出し合い、それらについてこの先2年間でひとつでも多く解決できるよう取り組みましょう」とテーマ選定の理由について地区社協会長さんから説明がありました。

どんどんと書き出される困り事(現状)の中に、「老人の孤独死(見回りの増加)」を挙げた方はご自身もその立ち合いをしたことがあったそうで、これに「見回り担当を決めては?」とか「頼みやすいネットワークづくり」という解決案が挙げられていましたが、もし「小地域ネットワーク」が未導入であれば是非一考されては如何でしょう。

また、「コロナ禍で行事が少なくなった」や「コロナ禍で地域の繋がりが薄くなった」という意見も多くあり、感染対策で活動やイベントを取りやめたり状況が小康を保っていても自粛ムードが長引いたり、これらは今でも大きな影を落としていることに間違いありません。

「交通の便が悪い」、「通院する際の交通手段に不安」、「買い物が不便」という困りごとの解決策として「移動販売車」や「配達」の利用を挙げる方がおり、更に「周知をしたら利用者が増えるのでは?」という提案もありました。

また、「耕作放棄地が多い」、「イノシシが増えている」、「害獣駆除にあたる人がいない」という逼迫した現状には、「ヒトデdeでんでん🄬」という害虫・害獣忌避剤を散布したらイノシシが来なくなったと実績が紹介され、「お~聞いたことがあるなー」と皆さん興味津々の様子でした。

数多の意見が飛び交う中、私がコッソリ聞き耳を立てていたのは「草刈り」の件・・・
「道路沿いの草は地域で刈るのか?」「草刈りに手が回らない場所がある」という困り事に、「草刈り隊の編成」や「草刈り機の貸し出し」という対策案が出ていましたが、私も刈って回りたい場所があるのでレンタルがあれば是非利用させていただきたいものです。ホント、マジで。

また、「災害」について数多くの意見を出していたグループがあり、「要支援者の避難はどうする?」、「避難所までの経路の整備」、「避難所に水や食料の備蓄は十分あるのか」、「避難所のトイレは高齢者や体が不自由な人も使える仕様なのか」と模造紙いっぱいに付箋が貼られていましたが、「避難訓練したくない」という意見も・・・。
ですが、災害時にしっかりと身を守ることができるためにも“訓練”は大切だと思いますし、“実働”で見えて来ることは少なくないと思いますので、是非キモチを指向してみては如何でしょう。

そして、「子供の安全な遊び場が無い」、「遊び場へ行くのに国道を渡る必要があり危険」という意見、また、「昨年、事故があったので、早急に速度制限標識の設置を望む」という声も挙がっておりました。
これに関してwebには、「ここは信号のない横断歩道があるが、通学路だというのに多くの車が無視して停まらない。また、かなりのスピードで走っており、特に朝はスクールバスを煽る車も多い。」という書き込みや、「“かもしれない運転”を心掛けていれば大抵の事故は防げる。」という意見を見つけましたが、輪禍によって奪われた命は戻ることがありませんので、車はとても便利で生活を豊かにしてくれるものである反面「走る凶器」にも成り得るということを改めて痛感したところです。

さて、大道地区の座談会をもって17か所すべての地域座談会が終了となりましたが、市社協事務局長さんはじめスタッフの皆さん、至短期間にギュッと詰まった開催サポートたいへんお疲れさまでした。また、取材にご協力いただきましてありがとうございました。
事務局長さんによれば、例年の地域座談会は9月・10月ころから開始し、それも今回のように1週間に4か所開催というようなハードスケジュールではないという事でしたが、市の「地域福祉計画」及び市社協の「地域福祉活動計画」の策定に資するということからこの時期になった、とご説明いただきましたたけれど、新年度になって早めの時期にこうした集まりを開き多くの思いを寄せるというのは、見えてきた課題の解決に取り組むことも早くなり、有意義ではなかったかと感じます。

ところで、今回「地域座談会」のすべてを取材させていただいたのは、事務局長さんが仰っていた「例年は、9月・10月ころから開始」という時期的な理由があります。というのも、来年の10月で地域おこし協力隊としての任期が満了するため今回を逃すと“例年のパターン”を取材出来ないんですねー😅
でも、「地域福祉計画」などの策定のお陰様で、各地区の皆さんが「暮らしやすい地域づくり」に向き合う姿に触れることが叶いましてホッとしております👍

末筆になりましたが、各地区社協会長さんはじめ座談会参加の皆さん、取材にご協力いただきましてありがとうございました。カメラを持ってウロウロとせからしかなーと思われた方々はいたかも知れませんが、他の町の方々へ、日本中へ、そして海外で読んで下さっている方々へも、地域の皆さんが取り組んでいることが上天草市の魅力のひとつとして感じてもらえるよう情報発信に努めているところですので、今後も何卒ご理解いただけますようお願いいたします。

※1:「避難情報に関するガイドライン」については、以下のリンクからご覧ください。
避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月): 防災情報のページ - 内閣府

※2:牟田にある「よらんかな」については、以下のリンクからご覧ください。

kami-amakusa.hatenablog.jp

★地域座談会の序盤(樋合永浦・樋島・教良木・維和・二間戸・永目)は、以下のリンクからご覧下さい。

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★地域座談会の中盤(高戸・阿村・姫浦・中・上)は、以下のリンクからご覧下さい。

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