上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

教良木の暁 ~どんどや~

2022.1.8(土)
首都圏は降雪や路面凍結による立ち往生やケガ人続出だそうでたいへんお気の毒でありますが、この時季になるとネットには“雪国マウント”なるスラングが飛び交いまして「スタンプ歩き」などを勧めるアドバイスなら未だしも「その程度で騒ぐな」的な上から目線で騒ぎ立てるしかないある意味“お気の毒”な輩もいたりしますけれど、そんな喧噪も雪もない何と穏やかな上天草か~と幸せを噛みしめつつ、昨日の海べたから一転、本日は山間へと行ってまいりました🚙💨

さてその向かった先は、松島町は教良木の山村広場・・・昨年行われた“上天草市地域おこし協力隊意見交換会”の席で地域おこし協力隊OBのM田氏から情報をいただいていた「どんどや」の見学が訪問の目的であります☝️

数名の方々がグラウンドゴルフの練習をしている脇を抜けて会場に向かいますと、地区の皆さんの中に消防団の半纏に身を包んだ協力隊OBのM田氏を発見!先輩のお陰さまで区長さんにもご挨拶することができ、また取材に快諾いただくことも出来まして、スムースなスタートとなりました🎬

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協力隊OBのM田氏が「どんどや」を見ながら「ここ(教良木)に来て初めて見たカタチ」と言ってましたが、もちろん私も初見・・・そして、地元の方も「ここの部落だけだ~」と認めるのは、丸太を四角に組み上げる“井桁型”や“キャンプファイヤー型”などと呼ばれるもので、これが「教良木スタイル」というワケですね🔥

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“井桁型”や“キャンプファイヤー型”などと呼ばれる組み方は「火はつきにくいが一度着火すると大きな炎になる」というのが特徴のとおり、陽が高くなるより早く、勢いを増した炎に煽られて煙がどんどんとその高さを増していきます。

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この中に「餅」を入れたら“川〇探検隊”でも探すのがたいへんだよね・・・という心配は取り越し苦労だったようで、「餅」はコンクリート製のU字溝に網をかけた上で炙るのが「教良木スタイル」という事で、なるほどこれなら真っ黒コゲにならずに済みますな~👍

えぇ~っと、教良木に移住して来る前は羽田空港で航空機整備に携わっていたという方との会話が弾んでしまいまして“撮れ高”が少ないのですが、そこを補うべく動画をご覧になって雰囲気を感じていただければ~と思います🎬
いやだって、私が履歴書の“趣味欄”に掲げる「登山」と「魚釣り」のお話しだったんですもん、そりゃ~「どんどや」に背中を向けて話し込んじゃいますって😅ね。

 

動画編集しながら、地区の行事に子どもたちの姿と声があるというのが当たり前でなくなっているのが昨今の当たり前になっている残念な現状ではありますが、こうした場の世代を超えたふれあいから「どんどや」の意味を教わったり、継承する意義を考えたり、生まれ育った地区のことを考えたりと思いも繋がって行けば素敵だなぁ、と感じました。

さて、動画をご覧になった方で「分かる方には分かる」という何ともファジーな説明になってしまうのですが、地域おこし協力隊としての活動で初めて取材に伺った「やまなみ商店」へ卸すお弁当を作っている「新輪会」(※)のお母ちゃんたちと会うことができたり、唐辛子の“赤次郎”を混ぜ込んだアツアツの赤餅をいただいたり、色んな意味でホットな機会になりました😊
また、「今までのは“準備”だからな~」と、すっかり火の落ち着いた「どんどや」とは裏腹に勢いの付いた宴席では「捌き方で肉の柔らかさが変わる🍖」という美味しい猪肉を堪能させていただき、気が付けばお昼という時合・・・山間に響くチャイムに送られて山村広場を後にいたしました🕛

※「新輪会」の皆さんから元気を分けてもらいたい方は、以下のリンクからご覧くださいませ。

kami-amakusa.hatenablog.jp