2021.11.29(月)
朝もやに浮かぶ5号橋の向こうから漁協へと荷揚げにやって来る漁船の灯りを眺めながら、こんな霏など吹き飛ばしてしまいそうなたくさんの弾ける笑顔と会えた昨日(11月25日(※))のことを思い起こしながら書き進めてみようと思います📝
さてその舞台は“今津小学校”です。市から委託を受けた市社協が行う「認知症サポーター養成講座」が開講されると聞きましたので、すぐに小学校へ電話し担任教諭の方と調整をとお願いいたしましたらトントントーンと話が進み快諾いただくことができまして、カメラ3台態勢でウキウキと臨んでまいりました💨
市社協の職員さんお二人、そして、“キャラバンメイト”として来られた近隣施設に勤務する専門職の方と共に2階の教室へ案内いただいたら、30年ぶりくらいに「授業参観日に来た親」的な視線と元気な挨拶の洗礼を全身で受け止めながら撮影準備をしているうちにそろそろ講座の開始です📚
本日の受講者は、今津小学校の4年生、25名の児童たちです。
先ほどまでの“授業参観日”的な興奮の坩堝だった教室から一転、日直さんの一声の後は水を打ったような静けさになりまして、市社協の藤Kさんの進行で講義が始まりました。
4年生は、これまでの授業で「福祉」に関して学びを積み上げて来たという事ですので、「質問があるひとは~」と促されるとたくさんの手が挙がります✋
「分かったような気」になって誤魔化さないという姿勢を見ながら、随分と前にそれをどこかに置いて来てしまった私は背筋が伸びるようでした。
さぁ、次は市社協の藤Kさんによる「読み聞かせ」です。
この「だいじょうぶだよ ぼくのおばあちゃん」(作:長谷川和夫、絵:池田げんえい)は、認知症の診療に長く携わってきた作者の家で実際に起きた出来事を扱っているため、語りが進むうちに児童たちのなかにリアルな情景が浮かんで来たのか絵本を見つめる眼差しが真剣です。
担任教諭の方からのお話しでは、クラスに“徘徊”や“認知症”が身近な児童もいるとのことでしたので、この「だいじょうぶだよ ぼくのおばあちゃん」を聞きながら、自分の事に置き換えて色んなことを考えたかも知れませんね。
さぁ、今のお話しを聞いて「認知症の方への接し方」はどうすればいいのでしょう。
「おばあさんの行動で“あれ?”と思ったこと」、「おばあさんへの家族の対応はどうでしたか?」、「認知症の方にあなたができることはありますか?」についてシンキングタイムスタート💨
個々で感じたことを挙げたあとは、お隣さんとの共有の時間。
“ひとり”の思いが“ふたり”の思いになり、更に“気付き”の幅が広がります。
なかには“上腕二頭筋”と思いを共有する強者もいましたが、もしかしたら数年後には“筋肉留学”しているのかも知れませんね🌎
いよいよ発表タイムとなりましたら手が挙がるわ挙がるわ、“スプラウト🌱”かっ!っと突っ込みたくなるほどの勢いが収まりません😅
「はいっ✋」と挙手して発表した児童が次の発表者を指名する「リレー方式」で、25名の思いがどんどんと繋がれ膨らんでいきます🎈
そんなたくさんの優しいキモチに触れながら、同じく小学4年生である私の孫2号の顔を思い浮かべつつ、彼女だったらどんな風に感じてどんな言葉でそれを伝えるのだろうかな・・・などと考えているうちにそろそろまとめの時間のようです。
“キャラバンメイト”の方が「廊下にたくさんの優しい思いが掲示されている」と講義中に取り上げていたとおり、「心の絆を深めるためには」について児童ひとりひとりが考えた標語とそれに付箋で感想が添えられていました。
休憩を挟みはしたものの「認知症」を学ぶ2時間は長かったと思いますが、「認知症サポーター証」と「上天草市“限定”バッジ」を受け取ったらこの笑顔😊
ファインダー越しのコロコロ変わる表情を見ていると、撮っていて楽しーーー!というたくさんの幸せを受け取ることができました私もとても有意義な時間になりました。
今津小学校4年生の皆さん、受講前日の調整になりましたが取材を受け入れて下さった校長先生、そして担当教諭の方、貴重な機会を訪問させていただきましてありがとうございました。
私はこれまで「どんどや」や「山の神まつり」など幾つかを訪れる機会はありましたが、児童たちが作ったこのパンフレットには上天草市内で行われる「お祭り」についての紹介と「由緒」や「特徴」などが上手にまとめられており、初めて知る祭事に触れ是非この目で見てみたいという思いに駆られました。
作成にあたった児童の中には、「合津神社獅子舞」の伝統を継承している子もいるということですので、機会を捉えてその舞う姿を撮りに行きたいと考えております📷

このパンフレットは、アロマ(松島総合センター)を始め商業施設に置いた時期があったそうですが残念ながら終了してしまいましたので、今はこのデジタルデータをご覧になり気持ちを膨らませ、紹介された祭りの時期には足を運んでみては如何でしょうか。