上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

永目の風儀 ~山の神祭り~

2021.11.27(土)
本日は、姫戸は永目(ながめ)で行われた「山の神祭り」を訪問してまいりましたので、数十年受け継がれている伝統行事の一端をご覧下さいませ。

・・・遡ること数日前、姫戸エリア担当のSC(生活支援コーディネーター)H本さんから「永目で山の神祭りがありますよ~」とご連絡をいただきまして、「あら、もうそんな時季ですか・・・」と時の経つ早さをまたも痛感したところだったのですが、実は、昨年偶然にこのお祭りに立ち寄っておりまして(※)、その折には「山の神の火焚き」という風に聞き覚えたつもりだったのですが、『永目山の神祭り』というのが正しいようです。

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カメラの準備を整えておりましたら、おや?こちらに近付いて来るあの方は・・・あら、永目地区社協の会長さんでした。 昨年訪問した際は“どんどや”だけでしたが、今年はコロナ禍の小康状態を受けて“ぜんざい”や“お神酒”の振る舞いをすることにした、と嬉しそうに話して下さいました。

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また、この“どんどや”に先立ち山の神への参拝が執り行われており、『ここに暮らす人々は、山から木を伐り出して家を建て、そして漁をするための船を作り、“山の神様”からの恩恵を受けて生きている。その恵みに対する感謝の気持ちを込めてお祭りをするのよ。』とこの祭りの来歴も教えて下さいました。

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そして、『ここの山にいるのは“女性”の神様なのだけど、ある日、覗き込んだ田んぼの水面に映った自分の顔の醜さにひどく落ち込んでしまったそうで、何とか宥めなければと思い立った男性が「神様よりもっと酷いのがいる!」と目の前に差し出した“オコゼ”を見た途端、それまでの荒れた気持ちが落ち着いた・・・という言い伝えがあるのよ。』ということで、毎年の山の神への御参りは「米」と「塩」と「お神酒」、そして「オコゼ」を奉納するのだそうです。

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まぁ、引き合いに出された“オコゼ”が気の毒とか、神様“単純過ぎ”じゃんというご意見もあるかも知れませんが、まぁそれはそれとして、神様の気持ちが落ち着いて何より・・・とは言え、前述のとおり神様は“女性”なので参拝に行けるのは“男性のみ”、そして、お祭りで振る舞われる“ぜんざい”の準備も片付けも全て男性が行うという厳格な決まりになっているそうでございます。

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“どんどや”が燠(おき)になったころ、一軒一軒に配られた“餅粉だんご”を持ち寄った少年たちが竹棒に刺して炙り始めました。
訪問した先の多くで「子どもがおらんようになった」という声を聞きますが、こうして家から出て地域の伝統に触れる子たちがこんなにもいるというのは素敵なことで、更に言えば「伝統が継承されている」という礎がこの子らを育んでいるのでもあろうと感じました。

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永目地区の皆さん、突然の訪問にも関わらずご協力ありがとうございました。
「ぜんざい、食べんかーい?」と少年が声をかけてくれて、男性たちの気持ちが込められた“ぜんざい”をいただき心の奥からも温まることができました。

動画①(約1分)
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動画②(約2分)
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※昨年偶然にこのお祭りに立ち寄った件に興味がある方は、以下のリンクからご覧くださいませ(当該記事の下の方で扱っております📝)↓

kami-amakusa.hatenablog.jp