2021.11.19(金)
本日は、大矢野は維和島の下山地区で“小地域ネットワーク推進員”を対象とした「救急法講習会」が行われるという情報をいただきまして、秋晴れの空の下を気持ちよく・・・と予定していたところ乗り込んだ車(リース)のエンジンが「キュンキュンキュン・・・」と鳴いたあと黙り込んでしまいましたので、慌てて自家用車を走らせてギリギリセーフで行って来たというアクシデントからスタートです💦
会場の“下山公民館”は、昨年の11月に「ゴミ分別の出前講座(※1)」の見学に訪問して以来と記憶しますが、つい先日の事かと思いきやあれから1年になろうとは、ホント月日の経つのは早いものでございます・・・
さて、ガラガラと玄関を覗けば、本日の講習会開催を教えていただいた市社協のT矢さんを発見しひと安心、そして講師の方々はまだのようでふた安心♥
区長の皆さんに自己紹介と取材のお願い、続いて開講を待つご婦人たちにも取材意図を申し上げ、「天草消防本部」から来られた講師の皆さんも情報発信にご理解いただき肩の荷が下りましたので、では早速スタートです📷
左の講師の横に座る男性は、入隊して間もない“修行中”の身とのことで、文字通り「期待の星」🌟また、右の女性は、大矢野の老人福祉センターへ立ち寄った際に道路向こうの“北消防署”で何度か女性隊員の姿を見かけたことがあったのですが、今回展示助手として来られた方がそうだったのかも知れません。
命の現場に臨む仕事は“ゴール”が無いものと思いますが、若い力の益々のご健勝を心からお祈りいたします🚑
ところで、「心肺蘇生法」については、「JPTEC(※2)」や「蘇生法ガイドライン」などにおいても経年で要領や手技の回数が変わるので、今回の講習会のように最新の情報に触れるのはとても有意義な機会になったと思います。
そのひとつは、1分間あたり100~120回のテンポで行う「胸骨圧迫心臓マッサージ」を「30回」、そして、「人工呼吸」を「2回」という組み合わせが今の基準になっているということ。
そして、新型コロナウイルス感染予防の観点から「人工呼吸」は推奨されていない、ということも知ることが出来ましたね☝️
「倒れているひとを発見」➡「安全確認(要すれば安全な場所へ移動)」➡「意識の確認」➡「助けを呼ぶ」➡「119番通報とAEDの手配」➡「呼吸確認」➡正常な呼吸がない場合は「胸骨圧迫心臓マッサージ」・・・という流れでしたが、皆さん手技がとても上手です🏆️
皆さんは「3年に一度」救急法講習を受けているということですが、受講者の中には「119番通報したことがある。」という方がいれば、「心臓マッサージしたことがある。」という方もいてビックリ😲
講師の方が「皆さんにして欲しいこと」として掲げた「救急隊員が現場到着するまでを繋ぐ手技」が実践され、救われた命があるのは本当に素晴らしいことですね🍀
さあ次は、「AED」を用いた心肺蘇生法です。
先ほどは「あなたはAEDを持って来て下さい!」と“お願いした側”でしたが、今度は“お願いされた側”になりAEDを携えて戻って来た、という場面からの展開です。
「パッド」ではなく「剥がしたシート」を胸に貼るという高度な笑いを入れつつも、AEDからの指示に従って円滑に手技が進むのはさすがですね~😊
下山地区の“小地域ネットワーク推進員”の皆さん、突然の訪問と取材申込みにも関わらず、快諾をいただきましてありがとうございました。
また、天草広域連合北消防署の皆さんにも取材協力いただき感謝申し上げます。
さて、大矢野島と野牛島に架かる「西大維橋」の竣工が1974年、また、野牛島と維和島に架かる「東大維橋」の完成は翌年の1975年・・・ということで、大矢野島と維和島が“橋”で結ばれてから50年も経っていないんですね・・・。
それまでは船での往来が専らだったことを考えると、以前から維和島の皆さんは万が一への「心の備え」に対しては意識が高かったのかも知れないなぁ・・・などと地域の特色をまたひとつを知ることが出来た日になりました。
※1:昨年の上天草市市役所生活環境課による「出前講座」については、以下のリンクからご覧下さい。
※2:JPTECとはJapan Prehospital Trauma Evaluation and Careの略で、「病院前外傷教育プログラム」のこと。外傷を原因とした死亡例を調査すると、受傷から1時間以内に手術室に搬入していれば救命できた可能性が非常に多いことから、「生命に危険のある徴候」を現場で迅速に発見し、当該傷病者を高度な医療施設へ迅速に搬送する為の方法として米国で編み出された「BTLS(Basic Trauma Life Support)」を日本の救急・医療事情に合わせてアレンジしたもの。