上天草市地域おこし協力隊 ~北海道から移住してみた~

地域おこし協力隊活動と上天草の魅力を発信します

認知症サポーター養成講座 ~16色の寄り添う心~

2021.11.17(水)
先週は雨が降ったり止んだりを繰り返し不安定な空模様が続きましたが、やっとお天道様が機嫌を立て直した金曜日(11月12日)は、大矢野の中地区にある“中北小学校”で行われた「認知症サポーター養成講座」の取材へ行ってまいりました。
というのは、講座でSC(生活支援コーディネーター)のU野さんが「読み聞かせ」をする、ということを耳にいたしまして、その興味深いプログラムと児童たちの反応を見てみたい、という思いから同行をお願いしたという次第です。
さて“中北小学校”と言えば・・・そうです、春に校区内の一人暮らしの方々を対象とした「児童によるボランティア活動(※)」の取材でお世話になった学校です。
先週の初めに取材のお願いに伺った際、教頭先生が穏やかな笑顔で迎えて下さり、「校長からは許可が出ております」という言葉にホッと胸を撫で下ろし、また、当日には天候も回復し、計画されていたが如く全てがスムースに整いました📷

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この日、図書室に集まったのは4年生と3年生の16名。 私の孫1号・2号と同じ学年の児童たちは、一体どんな風に受講し反応するのだろうかと、始まる前から楽しみで仕方ありません。

さて、キャラバン・メイト(講師)を務める市社協のT嶋課長さんの軽妙な話術に期待を抱きつつ、同じく藤Kさんの進行でいよいよ「認知症サポーター養成講座@中北小学校」のはじまりはじまり~

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「この中で“おじいさん”や“おばあさん”と一緒に暮らしているひと~✋」という質問には5~6名の手が挙がり、また「その“おじいさん”や“おばあさん”は元気ですか~✋」という問いには「脳梗塞になった~」という反応も。

“核家族”という言葉は第二次世界大戦が終戦(1945年9月2日調印)したころから聞かれているらしいのですが、70年以上も前からあったものの現在のように「問題」としては顕在化していなかったかも知れませんし、また、地域での世代間交流の衰退を嘆く声もよく聞きますが、こうして“ひとつ屋根の下”に自分の親の親がいることで「繋がっている命」を感じ、また悲しい事ではあるものの「萎んでいく命」をも身近に感じるというのは、今となっては稀有なことだと感じました。

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さぁ、「認知症とは」について理解を深めたところで、次は市社協職員のSC(生活支援コーディネーター)U野さんによる読み聞かせ、「ばあばは、だいじょうぶ」(楠章子 作/いしいつとむ 絵)です。
この本は映画化され、2018年のミラノ国際映画祭で「最優秀主演男優賞」と「最優秀監督賞」のW受賞に輝きましたが、その「最優秀主演男優賞」を受賞した寺田心くんの演技力が話題になったのを思い出します。

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さてこちらのU野さん、4月に龍ヶ岳エリア担当のSCに着任して以来、持ち前の明るさと行動力で精力的に地域の皆さんの中に入り込んでいらっしゃり、ある“かよいの場”においては「認知症サポーター養成講座」の開催が実現間近と伺いましたが、そんなパワフルさから一転、この日は、“少年のキモチ”と“おばあさんの思い”、そして二人の間の“機微”を表現する細やかな感情が図書室いっぱいに広がり、児童たちはもちろん、先生方も引き込まれているようでした。

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さて、前半で「認知症」について学び、後半に「ばあばは、だいじょうぶ」を聞いた児童たちは、それぞれの思いを胸に「認知症のひとへの接し方」についてのグループワークに移行です。

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「ばあばの行動で『あれ?』と思ったことは何ですか?」、また、「ばあばに対して『家族の対応』はどうでしたか?」という問いに、ひとりひとりが感じた事を“付箋”に書き出し貼っていきます。

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各グループからの発表では素直で温かな言葉が幾つも挙げられ、“すったもんだ”と半世紀以上を生きて来た私は、“カド”が落ちて丸くなった部分はあるかも知れないけれど、落としちゃいけないものもあったよなぁ・・・などと感慨深く聞かせていただきました。

中北小学校校長先生、市社協地域福祉課課長さん、取材に協力いただきましてありがとうございました。
お陰様で、学校の取組み、市社協による「認知症サポーター養成」の活動、そして、地域でともに活動する“同志”のおひとりでもあるSC(生活支援コーディネーター)さんの素晴らしいストーリーテラーに触れることができ、また、児童たちの受講する姿勢、特に、「ばあばは、だいじょうぶ」の世界の中に入り込んでいる時の真っ直ぐな目が印象深くとても貴重な時間になりました。

・・・さて、起案の段階では写真をたくさん掲載したのですが、中北小学校の検閲で掲載不可となったためキャラバンのイラストに差し替え、また、ぜひ多くの方々に聞いていただきたかった読み聞かせの動画も削除いたしましたのは残念賞でした🏆

※春に行われた「児童によるボランティア活動」に興味のある方は、以下のリンクからご覧ください↓

kami-amakusa.hatenablog.jp