2021.7.20(火)
窓から見える松島の港の朝はいつものとおり穏やかに朝日に照らされ、市場の競りを告げる音が今日という日の始動の合図を思わせるそんな火曜日ですが、今朝綴りますのは、昨晩(19日)臨席させていただいた姫戸町の協議体「みつば会」についてです📝
本会では、これまでの経緯を振り返った後、代表者会などで揉んできた「台風・大雨対策フォーマット」について深化させ、地区の特性に整合したものにするためのグループワークが行われました。
ところで、「みつば会」の取組みを取材させていただいたのは、なんと昨年の12月・・・あれから半年以上の月日が流れておりまして、時の移ろいは早いものでございますなぁ~などと私も振り返りを行いつつ撮影いたしました📷
「台風前の準備に難儀した」という高齢者を対象とした困りごとアンケート結果に基づき、「地域で何ができるか」について思案を重ねて来た今までを再認識したあとは、自治防災についてその活動が顕著な地区の代表者さんによる紹介がありました🎤
さていよいよグループワークの始まりです。
提案された「台風・大雨対策フォーマット」に肉付けしたり削いだりしながら、“山間の地区の特性”や“海べたの地区の特性”などで異なる「被災リスク⚠️」を考慮した“足し算・引き算”が行われます。
大前提は「命を守る」ということ。
そのためには、日頃からの備えが欠かせませんが、それは「もの」だけではなく「ひと」の関わりこそが大切なんだ、という声が聞かれます。
熱のこもったグループワークはあっという間にタイムアップ・・・次は、各グループごとに揉んだ「台風・大雨対策フォーマット+」の発表です📢
既に「連絡網」を整備している地区や「防災訓練」を行った地区もあり、過去に水害(※)を被ったことや昨年の「特別警報級の勢力で接近・上陸の恐れ」とアナウンスされた台風10号の脅威など、経験と教訓が十分に反映されている地域であることが、昨年の「みつば会」で感じた「防災意識の高さ」から更に強く感じました。
また、今回のグループワークにより相互の情報が交換できたことで、「うちも勉強会をする」「避難訓練を計画しなければ」というこれからの動きに繋がりが出てきそうで、台風シーズンインを控えた姫戸町の防災体制の深化(進化)に引き続き注視したいと思います。
※二間戸にある「災害復旧記念碑」には、以下の記述があるそうです。
『昭和四十七年七月六日 集中豪雨による山津波は当町に壊滅的打撃を与えた 死者四十五名 全壊家屋百二十四戸半壊二十八戸 床上浸水二百九十九戸のほか 道路の損壊橋梁の流失 農地の流失 埋没など その被害額は実に六十億円を超えるものであったこの想像を絶する惨状を前に 被災者は茫然自失し為すところを知らなかったが町民の復興への意欲は凄まじく国、県の格別の補助と全国よりの暖かい支援の下 総力を結集して災害復旧に起ち上った われわれは一致団結 あらゆる苦難を乗り越えて 復興の槌音を日夜 山々に谺させたのであるいま復旧工事は美事完成し郷土姫戸は甦った ここに復興の碑を建てこれを後世に伝えんとするものである』